2018/07/08

記憶回収と言語の話【イギリス:KCL】

毎度毎度ブログが長い藤原です。

文章を書き始めると止まらないタイプなので、空き時間を見つけてはチマチマと書いています。最近はD3の後輩から留学についての問い合わせがあったりして、色々相談に乗っています。同じようにBコースで海外を志してくれる後輩が居る。というのは嬉しいことですね。

さて、今日のテーマは記憶回収と言語。

”22年ぶりに恩師とこちらの友達に会ってきた話。”
”イギリスでやっていくには実際のところどれくらい英語が出来れば何とかなるのか。”
という話です。

イギリスに着いて一番最初にやったことは小学校時代の恩師に手紙を書くことでした。

↑1997年の藤原

今回の研究実習、”イギリスの研究室で研究させて頂く。”というのが当然メインテーマなのですが、それとは別にプライベートでも目標を設定して渡航しています。それは、1995年から1997年にかけてイギリスの現地の小学校に通っていた時の先生に会う+同級生達に会う。というものです。

で、無事に連絡が取れ、通っていた小学校に遊びに行ってきました。

まさか本当にこの場に戻ってくることが出来るとは思っておらず、言葉が上手く出てこない割に冷静さを保っていて不思議な気分でした。何もかも覚えているよりコンパクトで、子供の時の視点と大人になってからの視点はかなり違うんだな…というのがショックでした笑


また、当時住んでいた家は今もそのまま残っていました。Googleストリートビューで見るのとはやはり違い、ある種の感慨深さがあります。

町並みはとにかく変わっており、当時の町並みの写真など1枚も持っていない為照合も出来ないくらい。恩師は「私達はここに住んでるからねー、全然変わってないと思うんだけど、多分相当変わってるよね。」と言っていました。

他にも現地で出来た友達の家に上がり込んでワールドカップを見ながら友達グループと騒いだり、教会に行って礼拝しつつキリスト教思想のアレコレを学んだり、研究以外の時間も充実しています。というのも研究実習Bコースの強みかもしれません。



まぁ、そんな感じで現地で普段以上にコミュニケーションを取る機会が多いわけですが、僕なりに分析してみた"必要な英語力"についてまとめてみます。

こういった話をする前に「お前はどうなんだ?」と言われそうなので、勝手に自己情報を開示しておくと…
・Cambridge英検KET(1996)
・英検準一級(2008)(英検2級は小3の春に所得しています。)
・TOEFL. ITP 577(2014、入学直後のやつ)・TOEFL iBT 75(2014、HsLP応募時に受けたやつ)
・TOEIC 935 (Jan. 2018、CV作成用に受けたやつ)
必死に自己弁護しておくと、TOEFLはいずれも問題傾向など把握しないままぶっつけで受けての点数です。TOEFL iBTはその後の模試っぽい何かで90点でした。TOEICも自己ベストは950です。問題集ってのが売ってるらしいですね'`,、('∀`) '`,、リスニングは基本満点。どれも今受けたらもうちょっと高いかな?
1996年にケンブリッジ英検を受けていることから年齢幾つだよ()と突っ込まれそうですが、イギリスから帰国後、海外への渡航歴は2017年のタイまで殆ど無いので、如何に英語とは無縁の生活をしていたのか…。一応、”半ネイティブ”ですが僕の英語レベルは現地の小学2年生レベルです'`,、('∀`) '`,、

英語レベルと言っても色々あると思うのですが、結局の所は語彙力です。青い速単ですら殆ど日本語訳出来ない語彙力ゼロの僕には中々厳しい展開です。渡航前にちゃんと英語をやってから来ようと思っていたのですが、あまりの忙しさに結局何も出来ず。ASSERTコースでちょっと英語を話したくらいで、本当に何も出来ませんでした。

また、同じ英語といっても訛りとスピード、予備知識によって相当聞き取りやすさが変わってくるため、そういった部分も考慮に入れる必要があります。

つまり、TOEICの点数やTOEFLの点数はある程度参考にはなるものの、これが全てでは無い。というのが重要なポイントです。

TOEICはビジネス英語が理解出来るか。といったテストであるのに対し、TOEFLはアカデミックな場所でどれだけインプット/アウトプットスキルを持っているか。というテストです。また、英検を否定する気は全くありませんが、英検を持っているから英語が出来る。というものでも無いように思います。

もっと極端な話をしてしまえば、医科歯科に入れているのであれば、(ある程度相手の協力が得られることが重要ではありますが)ラボで研究する。という点においてのベースとなる英語力は十分持っている。と言えるかもしれません。

と、身も蓋もない話をしましたが、これには理由があります。

・研究室のメンバーの大多数が英語圏出身者では無い。

・情報は論文から得るので論文(の要約、結論)が読めれば良い。

・e-mailを駆使すればヒアリング/スピーキングスキルが絶望的でも何とかなる。

ハードルを下げた所からスタートしましたが、アカデミックな場所で使う英語というのは英会話とは相当違うんだよ。という話です。

ただ、「訛った英語を聞き取る能力」は本当に大切ですし、「アカデミックな場所では無い所で繰り広げられる会話についていけるか」というのは又全然別の問題です。

この2つはTOEICやTOEFLでは全く推し量ることが出来ない+臨界期(第二言語の習得に年齢の壁がある。という有名な説)の問題もあるので、飛び込んでみるしか無いよね。と思います。

マルチカルチャーな空間なので、ヤサシイセカイがそこにあります。多分。


個人的には
・歯科の話が出来るようになる。
・数学/理科の話が出来るようになる。
・統計の話が出来るようになる。
・政治の話が出来るようになる。
というのが今後の課題だと感じています。単語がわからなくて調べると大体その単語は知っている単語で、使い方を知らない/他の細かい用例を把握していないパターンが非常に多いです。


というのも、こっちで出来た友達やイギリス時代の親友と話す時に最も問題になるのが"話したいトピックに対して圧倒的に語彙力が不足している"ということです。ヒアリングに関しては全く問題を感じて無いのですが、”とにかく言葉の使い方を知らない。”から出てこない。政治の話も歯科の話もとにかく話は理解出来るのですが、説明が出来ない。

ここまでの人生、心の底から”英語なんてやらなくても良いや。”と思って生活していて、今の今まで英語など勉強したことが無いのですが、やっぱりちゃんとやってみよう。と思う良いキッカケとなりました。8月にRe-Union(同窓会)をしようぜ!という話になっているので、上手く話が転がることを祈っています笑

ちなみに、イギリス時代の親友にイギリスの教育システムについて詳しく聞いてきたので、それも後日記事にまとめてアップしておこうと思います。需要は無いと思いますが笑(藤原)