2019/07/20

ラボについて【アメリカ:HSDM】

こんにちは!ハーバード大に派遣されている中山です。

最近観光についてばかり書いてほんとに研究しているのかと疑われそうなので、今日はラボや研究のことについて書きたいと思います。




初回にも書きましたが、私が派遣されているのはHarvard School of Dental Medicine、略してHSDMというハーバード大の歯学部のラボです。今回受け入れて下さったDr.Baronは骨の研究においてとても有名な先生で、有名誌にも多数論文を出しています。もうおじいちゃんらしいですが見た目は若くてサングラスの似合う、とても気さくで優しい方です。

私のスーパーバイザーは中国から来ているポスドクのAlexです。最初Alexと聞いてどんな人かと思ったら、中国人で身長180超えのかなりのマッチョでびっくりしました(笑)Alexは整形外科医なこともあり、手先が器用で優しいです。昨日、Alexが私のことを自分と同年代のPhDだと思っていたという衝撃の事実が発覚しましたが(笑)私アラサーに見えましたかね…

Dr.Baronはフランス出身、Alexは中国、他にもイタリア、ブラジル、セルビアなどこのラボには様々な国から研究者が集まっていて、とても国際色豊かです。今は全員で10人ほどで、そこに台湾からの学生やundergraduateの理学部生が夏の間だけ来るsummer studentとして来ています。私もその1人です。


このラボで私はAlexの研究を手伝う形で研究実習を進めています。内容は骨形成に関わるシグナル伝達物質であるS1Pやそれを制御する遺伝子についてです。書くと長くなりそうなので知りたい方は直接聞いてください(笑)
私に与えられたテーマはこれですが、これ以外にもPTHについてなどいくつかのプロジェクトに関わらせてもらっています。台湾から来ている学生と一緒に実験を進めています。

基本的に9時半から17、18時くらいまでラボにいて、実験をしながら空いた時間に論文を読んでいます。読まなければならない論文が多く、あと2、3本残っている上に今日さらにもう1本渡されてつんでいます…もっと英語も専門知識も勉強せねばと思う日々です😌

実験以外にも教授や他の研究者のレクチャーを聞いたり、他のラボの研究者と合同で実験を行ったりと貴重な経験をたくさんさせてもらっています。



これが私のデスクとベンチで、隣にあるのですぐ実験ができて便利です。写真ではきれいですが、普段はデスクに印刷した論文をばらまいてるので散らかっています(笑)


毎週火曜の午前中はラボミーティングがあり、研究の進捗を発表したり参考になる論文を共有したりしています。私は聞いているだけになってしまっていますが、毎回盛んに議論が交わされています。ラボメンバーの仲が良く、普段から話が盛り上がっています。


ラボに通い始めてから1ヶ月半ほどたち、一通り実験手法を習って実験を任せてもらえるようになってきました。日本ではなかなか会えない有名な研究者と会えたりその方たちのレクチャーを聞けたりする機会も多く、充実した時間を過ごしています。発表できる形まで研究が進むか不安ですが、残り1ヶ月悔いのないように駆け抜けたいと思います。